最初は副社長と専属秘書という関係にすぎなかった、ヨンジュンとミソ。しかし彼女が辞めたいといったことをきっかけに、ラブストーリーが始まります。
家に二人きりでいる時、「ラーメンを食べてください」という言葉の意味も知らないほど、恋愛オンチの二人が、少しずつ寄り添っていくところは、キュンキュンするポイント。
また、コメディー要素も強いので、何度も楽しみながら見ることができる作品だと思います。主人公のみならず脇役にもそれぞれ味があり、見逃せないドラマです。その魅力について、詳しく綴っていきます。
目次
ヨンジュンとミソのラブラブぶりに目を奪われる!
ナルシストで完璧を好む、大財閥ユミョングループの副会長ヨンジュン(パク・ソジュン)。家に帰ってからも、呼び出されることがあるなど、会社にいる時以外も24時間待機状態の専属秘書ミソ(パク・ミニョン)。
そのような生活で、彼女の気の休まる暇はありません。そんな生活から解放され、自由になりたいと願い、退社を決意。しかし辞めたい言っている理由がわからず、いろいろ考えた挙句、彼がたどり着いた答えは、自分を好きなのだという大きな勘違い!
ヨンジュンの側にいるのはウンザリだと思っていたミソですが、いつしか二人は恋仲に。恋人として結ばれてからというもの、副会長室にミソを呼んでは、イチャイチャ。会社でイチャつくシーンは、韓国ドラマではお決まり。
ただ個人的には、ふと冷静になり、「仕事して!」と思ってしまうので、いまだに慣れない場面です。
そのため自分としては、オフィスでのラブラブシーンより、ほかのシーンが気に入っています。たとえば、ミソの部屋で一緒にラーメンを食べたり、ヨンジュンの家でミソがバックハグで抱きしめられる場面など。
会社の外を出た時の2人のシーンの方が、心がときめくのですが、オフィスでのイチャつきが好きな方は、ぜひそちらをゆっくりご堪能ください。
パク・ソジュンが演じる憎めないおちゃめなヨンジュン
ヨンジュンの最大の特徴は、ナルシストということ。鏡の前で、自分に惚れ惚れしてため息をついたり、完璧なところに酔いしれたりするなど、本来ならばイヤな男だな、と鼻につくはず。
しかしパク・ソジュン演じるヨンジュンは憎めず、とても魅力的に見えてきます。毎回、「またそれやるの~」と突っ込みたくなる感じ。だから、完璧な自分によっているシーンが何度出てきても、そのたびに、思わずプッと噴き出してしまいます。
ミソへの愛に気づいてから、苦悩するところも独特。自信があるのかないのか、見ていて応援したくなるのです。一癖も二癖もあるヨンジュンを演じるパク・ソジュンの演技力の高さには、見入ってしまいます。
パク・ミニョンの美しさとかわいらしさもポイント
ミソは仕事は完璧にこなすのに、家に帰るとズボラ女子。ヒロインが四六時中、完璧女子だったら見ていて疲れてしまうのですが、個人的には、真逆のギャップが良かったです。デキる女子にもかかわらず、キュートな愛らしさと抜け感があります。
仕事中はテキパキしており、後輩のキム・ジア(ピョ・イェジン)も自分が副会長の秘書など務まるのだろうか、と引け目を感じてしまうほど。しかし仕事がデキることを鼻にかけたりしないのは、並々ならぬ努力をして身につけた実力だからです。
面倒見も良くて、周りからも尊敬されています。ヨンジュンが彼女を手放したくないのは、ある理由があるのですが、優秀な仕事ぶりも関係しています。容姿端麗で、仕事もデキて後輩からも慕われる先輩。
今まで私は出会ったことがありませんが、いるところには、こんな素敵女子がいるのでしょうか。
そんなミソは、家に帰れば洗濯物もベッドの上に山積みで、突然ヨンジュンが訪ねてきた時は、急いで大きなぬいぐるみの下に隠すほど。それに、大好物はコッテギ(豚皮)など、かわいらしいミソを見たら、一気に親近感が湧きます。
パク・ミニョンの本来の美しさとかわいさも存分に生かされている感じがして、ミソという女性が、とても素敵に感じられました。漫画のミソとも、しっかりシンクロしている感じ。
サブキャラにも要注目!
まずは、5urpriseのイ・テファン。彼は、ヨンジュンの兄イ・ソンヨンを演じています。言われなければまったくわかりませんが、実年齢はイ・テファンの方が、パクソジュンよりも年下。
しかも、7歳差!でも、お兄さんと言われても、まったくわかりませんよね。初対面の時、パクソジュンは自分よりも大きいイ・テファンを見て、たしかに兄だと思ったのだとか。
ドラマの中でも貫禄があり、お兄さんらしい風格がにじみ出ています。このドラマはラブコメですが、唯一彼だけは、笑わせるキャラではありませんでした。純粋に、イケメン役として出演しています。
続いて、2PMのチャンソン。イケメンで仕事もできる企画部代理、コ・グィナムを熱演しています。彼のコミカルな演技も、見逃せません。周りには完璧として知られているグィナムですが、彼にはまさかの秘密が。
それを、ミソの後輩秘書ジアに知られてしまってからの彼が見もの。とにかくジアが、会社で秘密を暴露しないだろうか、といつもヒヤヒヤ。
彼女がみんなで談笑していると、自分の話をしていたのではないかと勘違いするところなど、とっても笑わせてくれます。
また、偶然にもジアの引っ越し先が、グィナムの住んでいるところと同じに。引っ越し祝いにやってきた会社仲間が突然やってきた時、カッコいい彼はどこにいったの?と、あたふたするグィナムの姿もおもしろいです。
そして、ヨンジュンの親友パク・ユシクを演じるカン・ギヨン。彼は3枚目の役がなじんでいる気がして、『あなねむ』の役どころを見た時、どうも違和感を感じたのですが、コミカルなユシク役は、やっぱり当たってる!と思わせてくれました。
ヨンジュンが、唯一、心を許せる親友というのも、カン・ギヨンが演じていたら、わかるわかる!という感じ。あまり貫禄が感じられず、社長という印象は薄かったのですが、ヨンジュンの友達という観点から見ると、威圧感のある社長だと、ちょっと違うなと思ってしまったので、それはそれで良かったのかも。
キム秘書とは違い、自分の秘書はデキが悪くてイラっとしていても、ぐっとこらえたり、人柄の良さもにじみ出ています。ヨンジュンの話はちゃんと聞いたり、付き合えと言われたらきちんと付き合ったりするのに、ヨンジュンのユシクに対する扱いは、お粗末そのもの。そんなユシクには、とにかくほっこりさせられます。
ゾクッとするサスペンスストーリーも絡んでいます
近年、ラブコメにサスペンス要素が絡んでいる作品は多いですが、『キム秘書がなぜそうか?』も然り。ヨンジュンがトラウマになった幼い頃の誘拐事件が、それに当たります。
この事件、なかなかゾクッとさせられます。ヨンジュンはこのトラウマにより、悪夢にうなされたり、結束バンドを見るだけで震えたりするほど。物語の中で、しばらくの間、その真実が明かされることがありません。
そのためしばし、過去にどのような事件があったのか、詳しいことが気になりますが、それほど大した話ではないだろうと思っていました。しかし、誘拐事件の真実が明かされたら、それはトラウマになるよ……という感じ。衝撃です。
これは、ヨンジュンと兄のソンヨン、そしてミソをもつなぐ物語の核にもなっています。このサスペンス要素もまた、ドラマに引き込まれるポイントです。
王道のラブコメを楽しみたい方は必見!
パク・ソジュン演じるヨンジュンの世間ズレしている様子やナルシストぶりは、見逃せません。そして、パク・ミニョンのキラキラと光る敏腕秘書ぶり、一方、家で見せる干物女子の姿。こちらも、素敵です。
またイケメンと美女にも関わらず、恋愛初心者な2人だから、なかなか一筋縄ではいきません。しかしイライラさせられるわけではなく、絶妙な掛け合いで、テンポよく笑わせてくれます。
会社の仲間にしても、みんなおもしろ人間ぞろいなので、とにかく楽しめる作品です。
